『「本当の自分」がわかる心理学』要約・感想レビュー|悩みの正体は“内なる子ども”だった?

書評 感想

こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!

今回はドイツ発の心理学ベストセラー、シュテファニー・シュタール著『「本当の自分」がわかる心理学』をご紹介します。

本書は、すべての悩みは「自分の中」に答えがあるという一貫した視点のもと、自己理解と心の癒やしを促す一冊です。特に「インナーチャイルド(内なる子ども)」という概念を軸に、自信のなさや人間関係のモヤモヤを根本から整理する構成が秀逸でした。

書籍概要

  • 書名:「本当の自分」がわかる心理学〜すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある
  • 著者:シュテファニー・シュタール
  • 翻訳:繁田香織
  • 出版社:大和書房
  • 発売日:2021年10月15日
  • ページ数:400ページ
  • ISBN:978-4479797531

要約|心を癒す4つのキーワード

1. 「内なる子ども」があなたの感情を動かしている

本書で最も重要な概念が「内なる子ども」=インナーチャイルドです。これは、幼少期の経験から形成された「心の奥にある傷ついた部分」であり、大人になった今でも自分の思考や行動に影響を与えています。

たとえば、「嫌われたくない」「傷つくのが怖い」といった不安や回避行動の根本には、過去の経験に由来する「内なる子ども」の声が隠れています。

2. 「内なる大人」との対話が、自分を癒やす

私たちの中には、成熟した自我=「内なる大人」も存在します。この「大人の自分」が、「内なる子ども」の不安や恐れを受け止め、優しく寄り添うことで、心のバランスが取れていきます。

シュタール氏は、感情に振り回されそうになった時こそ、「今、自分の中のどの部分が反応しているのか?」と問いかけることで、自動反応を防ぎ、自分らしい行動が選べるようになると説いています。

3. 「心の家」を整える=健全な人間関係を築く

本書では、自分の心を「家」に例えています。内なる子ども=住人、内なる大人=家主として、この「心の家」を整えていくことが、健全な人間関係の土台になります。

自己肯定感の土台がしっかりしていれば、人からの評価に依存せずに行動できるようになり、無理に合わせたり、過剰に期待したりする関係からも自由になれるのです。

4. 書き出しワークで「自分を知る」実践ができる

本書の魅力は、「自分を観察するワーク」が豊富な点です。自分の過去を振り返り、傷ついた出来事、育てられた環境、信じ込んできた価値観などを紙に書き出すことで、「なぜ今の自分がこうなのか?」が見えてきます。

頭で考えるだけでなく、ワークを通じて体感的に「気づき」を得られる構成は、セラピーに近い効果を感じられる読書体験でした。

読後の感想|もっと早く知りたかった「自分との付き合い方」

読んでいて何度も「これ、まさに自分だ」と感じました。人に嫌われたくない、評価が気になる、言いたいことを我慢してしまう…。これらすべてが「内なる子ども」からの反応だと知っただけでも、大きな気づきでした。

本書を読み終えて、「自分の感情は否定すべきものではなく、理解すべきもの」という視点が身についたのはとても大きな収穫です。

また、自分の中に「安心を与えられる大人」が育っていく実感は、自信にもつながりました。

活用法・メリット|「心の反応」を言語化する力が身につく

  • 人間関係における「モヤモヤ」の原因が明確になる
  • 自己肯定感の低さや不安の根を言語化できる
  • 内なる子どもに優しく接することで、自分への信頼が育つ
  • 書き出しワークを通じて、日常でも自分を冷静に見られる

ビジネス、恋愛、家族関係…あらゆる場面で「自分の反応に気づける人」は強いです。感情のコントロールができる人は、人間関係もうまくいきやすく、幸福度も高まります。

まとめ|自分を理解することが、人生を変える第一歩

『「本当の自分」がわかる心理学』は、「なぜうまくいかないのか?」の答えが、自分の中にあると気づかせてくれる一冊です。

もしあなたが今、人間関係や自己評価に悩んでいるなら、本書を手にとってみてください。すべての悩みの根源は、「本当の自分」とつながれていないことにあるのかもしれません。

自分の心と丁寧に向き合うことで、人にも優しくなれます。
その第一歩として、ぜひ本書を活用してみてください。

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