『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』要約・感想・レビュー|人生を軽やかにするミニマリズム思考
こんにちは!ちかどろです!「知識で稼ぐ読書部屋」へようこそ。
今回は、ミニマリストしぶさんによる『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』をご紹介します。ミニマリスト界隈で著名な「しぶ」さんが、自身の体験をベースに「モノに限らずあらゆる執着を手放す方法」を提案する一冊です。多くの物事に囲まれてストレスを感じやすい現代、私たちはどのように「本当に必要なもの」に注力し、心地よい生活を作り上げればいいのでしょうか。本書には、その具体的なヒントが詰まっています。
書籍概要
- 書名:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択
- 著者:ミニマリストしぶ
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2022年3月10日
- 言語:日本語
- 形式:単行本
- ページ数:264ページ
- ISBN-10:4046046848
- ISBN-13:978-4046046840
- 寸法:13.1 x 1.7 x 18.9 cm
「ミニマリスト」と聞くと、ただモノを減らすだけというイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし本書では、「不要なモノや関係性、思考を手放すことで、自分にとって本当に大切なものを最大限に活かす」という本質が強調されています。しぶさんの実体験や失敗談、メンタル面での変化などがリアルに語られており、より実践的なテクニックとして落とし込まれているのが特徴です。
要約:ムダに消耗しないための4つの「手放し」思考
1.モノを手放す:所有からの解放
ミニマリストの基本といえば、「モノを減らす」こと。本書でも「一度全ての所有物を見直し、本当に必要なものだけを残す」重要性が語られています。しぶさんが提案するのは、まずカテゴリごとにアイテムを広げ、そこから「使用頻度」「今後の目的」「代替可能性」を基準に取捨選択を行う方法。たとえば「服を50着持っていたけれど、毎日着るのは5着程度だった」というように、客観的に見直してみると意外な発見があります。
2.お金や仕事を手放す:必要な範囲を明確化
「稼ぎたい」「貯めたい」という思いが強いほど、お金の悩みに追われることがあります。本書では「必要以上にお金を求め続ける生き方が、自分を苦しめる原因になっていないか」を問いかけます。そもそも「自分にとって十分な収入はいくらなのか?」を考え、本当に必要な範囲を見極めることが大切だと説いています。これにより、仕事の選択や働き方にも余裕が生まれ、結果的にストレスを減らすことができるといいます。
3.時間やコミュニケーションを手放す:自分の時間を取り戻す
スマホやSNS、メール、ネットショッピング……現代はさまざまな情報やコミュニケーションが絶えず押し寄せてきます。本書では「デジタルデトックス」の発想を取り入れ、「自分の主導で情報を受け取る仕組み」を作ることを提案。通知をオフにしたり、使う時間帯を制限したりするだけで、かなりストレスが減るといいます。また、常に人間関係に振り回されないために、コミュニケーションの頻度や手段を見直すことも重要です。
4.思い込みやプライドを手放す:執着からの解放
物理的なモノだけでなく、心の中にある「○○すべき」「○○でなければならない」という思い込みを手放すことも大切だとしぶさんは指摘します。過去の失敗や周囲の期待、社会的な常識などが自分を縛り、行動を狭めてしまう。しかし実際は、それらの枠組みから自由になれば、新しい選択肢や生き方が見えてくるのです。プライドよりも軽やかさを選ぶことで、人生が変わるといったエピソードは興味深いものがあります。
読後の感想:ミニマリスト思考は「人生の余白を作る」術
私自身、「部屋を片付けたい」「余計な買い物を減らしたい」と思ってはいるものの、なかなか実践できないタイプです。しかし本書を読んで感じたのは、「まず少しずつ“手放す練習”をしてみるだけで、意外と心がスッキリする」ということ。実際にクローゼットや本棚を整理すると、不要だったモノがごっそり出てきて、「こんなにも自分を圧迫していたのか」と気づかされます。
また、「手放す」のは物理的なモノだけではありません。しぶさんが紹介しているように、「SNSを見る時間を減らす」「言い訳やプライドを捨てる」など、行動や考え方の取捨選択も重要だと感じました。とりわけ印象的だったのは、「他人からどう見られるか」という不安を減らすと、驚くほど日常が身軽になるというエピソード。ミニマリスト思考は、単なる断捨離にとどまらず、人間関係や仕事、将来の選択にまで応用できるんだと実感します。
活用法・メリット:この本を読んで実践したい5つのアクション
- アイテム別に所持品を全出ししてみる:
服、本、キッチン用品など、カテゴリごとに床に並べ、「本当に必要なものはどれか」を見極める。 - 「1日1捨」を習慣化する:
毎日必ず1つ、不要なモノやスマホアプリ、人間関係の負担を手放す。継続することで確実に身軽さを実感できる。 - 月の生活費の限度額を設定する:
「これ以上稼ぐ必要がない」と感じる水準を具体化し、過剰に仕事や副業を増やさないようにする。 - スマホ通知を必要最低限にする:
SNSやメールの通知をオフ/限定し、「自分が見たいときだけ見る」仕組みに切り替える。 - 「~すべき」思考を一度疑ってみる:
「こうしなければならない」という信念や思い込みをリストアップし、「本当に必要か?」と自問自答してみる。
まとめ:少しずつ「手放す」ことで人生に余裕が生まれる
『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』は、ミニマリストの実践法を広い視点で解説し、「モノ」「時間」「人間関係」「思考」をどう整理し、余白を作るかを教えてくれます。現代は情報過多で、意識しないと次々と新しいモノや情報が押し寄せてくるため、いつしか心身が疲弊してしまいがち。本書の提案する「手放す練習」を試すことで、ストレスの種を一つずつ減らしていき、「本当に大事にしたいこと」を鮮明にできるはずです。
ミニマリズムに興味がある方はもちろん、「最近なんだか息苦しい」「余裕がない」と感じる方にもおすすめしたい一冊。人生に余白ができると、不思議と新しい挑戦や人間関係に前向きになれるメリットもあります。ぜひ、一歩ずつ“手放す練習”を積み重ねて、人生をよりシンプルで豊かにしてみてください。

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