【しない生活 煩悩を静める108のお稽古】小池龍之介流「手放す」ための具体的トレーニング

書評 感想

【しない生活 煩悩を静める108のお稽古】小池龍之介流「手放す」ための具体的トレーニング

こんにちは。知識で稼ぐ読書部屋(https://chikadoro.com/)管理人のちかどろです。
今回ご紹介するのは、小池 龍之介さんによる新書 『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』 です。
「思い通りにならないイライラ」「やめられない過剰な欲求」――私たちが日常で抱える様々な煩悩に対して、小池龍之介さんは「しない」という姿勢を提案します。
本書では、煩悩を手放すための108個の具体的なアプローチが示されており、仏教的な考え方をベースにしながらも、現代人にも実践しやすい工夫が詰まっています。


1.本書の概要と基本情報

  • 書名:しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)
  • 著者:小池 龍之介
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日:2014年3月28日
  • 言語:日本語
  • 新書:241ページ
  • ISBN-10:4344983408
  • ISBN-13:978-4344983403

小池龍之介さんは、山口県のお寺の住職を務める僧侶でありながら、仏教をわかりやすく現代人へ説く著作を数多く手がけています。
本書『しない生活』は、煩悩に振り回されがちな私たちの日常に「何かを“しない”という選択」を提案することで、自由な心を取り戻そうという内容となっています。


2.書籍の要約(初心者にもわかりやすく)

◆煩悩を増幅させる「やりすぎ・考えすぎ」をやめる

本書が掲げるメインコンセプトは、「しない」という行為。
たとえば、「欲しい」と感じたら衝動的に買ってしまう人や、「怒り」を感じたらすぐ表に出してしまう人など、煩悩に突き動かされるがままに行動すると、かえってストレスが増幅するのだと指摘します。
そこで、欲求や感情に押し流される前に、「しない」という選択を意識してみる。これは単なる我慢ではなく、自分の内面を整理して、本当に必要な行動かを見極めるためのプロセスなのだとか。

◆108個の「しない」を取り入れる

仏教でいう「煩悩」は108つあるとされますが、本書はそれに合わせて108個の「しない」を具体的な項目として提案しています。
「夜更かししない」「余計なSNSチェックをしない」「他人への批判をしない」など、日々の生活の中で実践しやすい具体例が満載です。
一つ一つは小さなアクションですが、それらを積み重ねることで、自己コントロール感が高まり、心の平穏を手に入れやすくなると説きます。

◆「手放す」ことで得られる豊かさ

本書で強調されるのは、何かを放棄する=人生の喜びを失うのではなく、むしろ本来の豊かさを取り戻すという考え方。
煩悩に振り回されると、本当に大事なことが見えなくなる。だからこそ一旦「しない」を選択することで、自分にとって本当に必要なものや行動をクリアにするのが狙いです。
これは「ミニマリズム」の考え方とも通じる部分があり、現代社会の情報過多や物質過多に疲れている人には刺さるテーマでしょう。


3.読後の感想(共感・学び・行動への気づき)

最初に本書のタイトルを見たときは、「我慢する生活?」とネガティブに捉えがちでしたが、読んでみると真逆の印象を受けました。
小池龍之介さんの語る「しない」は、本当の意味での自由を取り戻すための積極的なアプローチだったのです。
いわば「大切でないことに使う時間やエネルギーを削減し、そのぶん大切なことに集中する」という発想は、現代人が陥りがちな“やることの多さに埋もれる毎日”を変える大きなヒントになるでしょう。

また、本書が「煩悩を静めるための108のお稽古」として具体的にリストアップしている点もありがたい。
日常的に「寝る前のスマホいじりをしない」「不必要に誰かと比較しない」など、小さなことから実践できるので、ハードルが低く取り組みやすいのも魅力です。

もちろん、全てを完璧に「しない」ことは現実的に難しいかもしれませんが、一つでも二つでも実践してみると、自分の心が軽くなる感覚を得られるはず。
「我慢」というより「デトックス」に近い感覚で、ストレスを軽減し、ゆとりある生活を目指す手段として本書はとても役立つと感じました。


4.書籍のメリットや活用法(どう活かせるか)

  • 煩悩に振り回されない心の持ち方を学べる
    衝動や欲求に対して「しない」という選択肢を意識することで、感情的なミスや無駄遣いを減らせる。
  • ミニマルな暮らし・心の整理に応用可能
    「手放す」ことで見えてくる本質的な豊かさは、物や情報を減らすミニマリストの考え方にも通じる。
  • 具体的なお稽古リストで実行しやすい
    108個の「しない」は初心者でも取り入れやすく、毎日ひとつずつ試すなど日常に組み込みやすい。
  • 仏教的教えを現代的に再解釈
    難しい仏教用語を使わず、日常の行動レベルでわかりやすく解説されているため、宗教に抵抗がある人でも読みやすい。

5.まとめ

『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』は、「やらない選択」を通じて煩悩を手放し、心穏やかな日常を取り戻すためのヒントを与えてくれます。
欲しいままに欲する、怒りままに怒る、そんな“動的”な消耗を少し立ち止まって見つめ直すことで、逆に豊かさや自由を獲得するという逆説が大変興味深い一冊です。

忙しい現代社会の中で、私たちは常にやることが多く、情報に溢れ、選択肢も豊富。だけど、それが本当に私たちの幸福に繋がっているのか……?
そんな問いを持つ方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
「これをしない」というシンプルなアクションが、あなたの心を解放する第一歩になるかもしれません。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
「知識で稼ぐ読書部屋」では今後も、心を軽くし、人生を豊かにするための書籍をどんどん紹介していきます。
みなさんの“しない生活”が幸せにつながりますように!

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