『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』要約・感想・レビュー|運の正体を脳科学で解き明かす!
はじめに:知識で稼ぐ読書部屋より
こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!今回は、「運のいい人」に科学的な根拠はあるのか?という疑問に真正面から向き合った一冊をご紹介します。
それが、脳科学者・中野信子さんによる著書、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』です。根拠のないスピリチュアル論ではなく、最新の脳科学をベースに「運を引き寄せる人」の行動や考え方を明らかにしています。
書籍情報
- 書名:新版 科学がつきとめた「運のいい人」
- 著者:中野信子
- 出版社:サンマーク出版
- 発売日:2023年8月31日
- ページ数:207ページ
- ISBN-10:4763140809
- ISBN-13:978-4763140807
要約:脳が運を引き寄せる4つの鍵
1.運は「選択のクセ」で決まる
「運がいい人」は偶然に恵まれているわけではなく、脳の習慣的な“選択パターン”がポジティブに働いているのだと中野氏は言います。目の前の選択肢をどう捉え、どちらを選ぶかで運はつくられていきます。
2.「前向きバイアス」が運をつかむ
人間の脳はネガティブな情報を優先して処理する性質があります。しかし「運のいい人」は、ポジティブな情報を拾いやすくする脳のクセ=前向きバイアスを持っています。これは訓練で誰でも習得可能とのこと。
3.「偶然を楽しむ」能力が運を引き寄せる
偶発的な出来事やアクシデントを“面白がる”脳の使い方ができる人は、結果的に運を呼び込みやすくなります。柔軟性や遊び心がある脳は、チャンスを見逃しにくくなるのです。
4.「運のいい人」は他人に運を与える
意外なことに、運のいい人は「自分が運をもらう」のではなく、「運を他人に与える行動」を積極的にしています。誰かの成功を喜んだり、応援したりすることで、自分の脳にも報酬系が活性化し、運を呼び戻す構造になるといいます。
読後の感想:「運も実力」ではなく「習慣の積み重ね」だった
本書を読んで、「運がいい=たまたまラッキー」ではないことを確信しました。とくに印象的だったのは、「前向きバイアスは作れる」という言葉。普段のニュースやSNSでネガティブな情報に引っ張られがちな自分に気づかされました。
これを機に、毎日ポジティブなできごとを3つ書き出す「脳のトレーニング」を始めました。実際、気分が前向きになる日が増え、行動もアクティブに。運は「外」からやってくるものではなく、「内」から生まれるものだと体感しています。
活用法・メリット:脳を整えることで運は誰にでも味方する
- 朝の習慣に「運がいい理由」を3つ考える:脳を前向きにスイッチ
- ポジティブな人と積極的に関わる:運を分かち合う環境をつくる
- 失敗も「学び」や「偶然の出会い」に転換:柔軟性がチャンスを育てる
小さな工夫の積み重ねで、気づけば“運のいい人”に近づいていることを実感できるはずです。
まとめ:運はスキル。だから誰でも身につけられる
『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』は、“運=偶然”という常識を覆す一冊でした。科学的な裏付けがあるからこそ、実践にも移しやすい。日々の選択や習慣を少し変えるだけで、誰もが「運のいい人」に近づけると確信しました。
運に左右される人生にモヤモヤしている方、自分の“運気”を変えたいと思っている方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。