新NISA対応版『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！』レビュー｜初心者でもできる資産運用の秘訣

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今回は、山崎元（やまざきはじめ）さんと大橋弘祐（おおはしこうすけ）さんの共著による新NISA対応超改訂版『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！』を取り上げます。元証券マンで経済評論家としても活躍する山崎元さんと、取材を通じてお金の知識を深めてきた大橋さんによる人気シリーズの最新作です。2023年12月7日の発売で、新NISA（2024年からスタート）の情報にも対応している注目の一冊となっています。

「投資って難しそう……」「どこから始めればいいかわからない」「やっぱりリスクが怖い」──そんな悩みを抱えている人に向けて、タイトルどおり、できるだけやさしく資産運用の基本を解説してくれます。特に本書は、「難しい専門用語は最小限」「具体例と数字でイメージしやすい」構成になっており、投資初心者でも挫折しにくいのが魅力です。

書籍概要
要約：投資初心者が知っておきたい4つのポイント
読後の感想：超初心者にもやさしい“Q&A形式”がありがたい
活用法・メリット：この本を読んで実践したい5つのアクション
まとめ：投資を「難しい」ままで終わらせないための入門書
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書籍概要

書名：新NISA対応超改訂版　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！
著者：山崎元, 大橋弘祐
出版社：文響社
発売日：2023年12月7日
形式：単行本
ページ数：300ページ
ISBN-10：4866516704
ISBN-13：978-4866516707
寸法：18.9 x 13 x 1.6 cm

資産運用の世界は専門用語が多く、「初心者にはハードルが高い」と思われがち。しかし本書では、著者の山崎さんが「金融のプロ」として、読者の素朴な疑問に対してひとつずつ“超”わかりやすい言葉で答える形をとっています。大橋さんが、いわば「投資初心者の代表」として疑問をぶつけ、山崎さんが解説する──そんな対話形式の進行が特徴で、とても読みやすいのです。

要約：投資初心者が知っておきたい4つのポイント

1．「投資＝危ない」という先入観を外す

日本では、銀行預金や現金のまま資産を持ち続ける人が多いですよね。それは「投資はリスクが大きい」というイメージが先行しているから。しかし、山崎さんは「長期・分散・低コスト」で投資するなら、リスクを最小限に抑えながら運用することが可能だと強調します。特に「インデックスファンドの長期保有」は、初心者にも取り組みやすい方法として何度も紹介されています。

2．新NISAをフル活用すれば“非課税”の恩恵が大きい

2024年からスタートする「新NISA」は、従来のつみたてNISAと一般NISAを一本化した制度で、非課税枠が大きく広がります。特に、「最長で運用益がずっと非課税」という仕組みがメリット。この点についても本書では詳しく解説されており、「どのファンドを選べばいいの？」という疑問に対して、山崎さんならではのおすすめ商品や注意点が紹介されています。

3．投資信託は「できるだけ低コスト」を選ぶ

投資信託のコストには、「信託報酬」というランニングコストがかかります。同じようなインデックスを対象にしていても、コスト率がわずか0.1％違うだけで、長期的には大きなリターンの差が生まれる可能性があります。山崎さんは、「迷ったら最も安いインデックスファンドを選ぶ」ことを繰り返し強調。これは、投資初心者でも実践しやすいシンプルな基準となります。

4．資産運用の基本は「生活防衛資金」を確保してから

どんなにおすすめの投資法でも、「生活防衛資金」（急な出費に備えて取っておく現金）がない状態で全額投資に回すのはリスクが大きい。本書でも、生活費の3～6か月分程度は現金で持ち、その上で投資用の資金を確保すると良いと述べられています。これにより、株価が下落しているタイミングで生活資金を取り崩すリスクが軽減され、精神的にも安定して運用を続けられます。

読後の感想：超初心者にもやさしい“Q&A形式”がありがたい

私自身、投資初心者として「何を買うべきか」「いくらから始めればいいのか」など、具体的な部分で悩むことが多々ありました。しかし、本書では大橋さん（初心者代表）が山崎さんに投げかける質問がまさにツボで、「そこが知りたかった！」という内容を的確に引き出してくれます。さらに、専門用語が出たとしても都度、平易な言葉で解説してくれるため、読み進めるうちに抵抗感が薄れていくのを感じました。

また、新NISAへの対応がしっかりされているのが嬉しいポイント。非課税枠が拡大される新制度をどう活用すればいいのか、どんなファンドを選ぶとコストが安いのかなど、具体的なアクションに落とし込みやすい情報が詰まっています。投資を始める敷居が格段に下がるので、「これから投資を始めたい」「新NISAをフル活用したい」という方にぴったりな一冊だと感じました。

活用法・メリット：この本を読んで実践したい5つのアクション

生活防衛資金を確保する：
まずは3～6か月分の生活費を銀行預金などでキープ。心の安定が投資継続の秘訣。
インデックスファンドをリサーチ：
「信託報酬が低い」「純資産残高が安定して増えている」ファンドを中心にピックアップ。
新NISAの枠内で投資を始める：
非課税枠をフル活用。少額からでもコツコツ始める習慣が将来の大きな差につながる。
積立設定をして自動化する：
毎月一定額を自動で積み立てる仕組みを作ると、意志力に頼らずに投資を継続できる。
定期的に投資状況をチェックする：
ただし頻繁すぎるチェックは逆効果。半年～年1回程度、資産のバランスを見直すくらいがベスト。

まとめ：投資を「難しい」ままで終わらせないための入門書

『新NISA対応超改訂版　難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！』は、投資初心者の疑問を代弁する大橋さんと、金融のプロである山崎さんが対話する形で進む、非常にわかりやすい資産運用の指南書です。新NISAという新しい制度に対応している点はもちろん、具体的な投資信託の選び方や資産配分の考え方など、実践的なアドバイスが満載。

「投資＝怖い」「損したらどうしよう」という思い込みを外し、無理なくスタートするためのステップが丁寧に解説されているので、「まず何をしたらいいかわからない」という人こそ最初に読むべき一冊です。ぜひ本書を通じて、お金の増やし方を“難しくない”形で学び、新NISAの恩恵をたっぷり活かしてみてくださいね。