【プロ投資家のリアルな知見】『改訂版 勝つ投資 負けない投資』要約・感想・レビュー
こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回は、日本屈指の個人投資家・片山晃(五月)氏と、元ファンドマネージャーの小松原周氏による共著、『改訂版 勝つ投資 負けない投資』をご紹介します。
投資の“本質”を突く内容は、初心者から中上級者まで幅広く参考になる、まさに“骨太”な一冊です。
書籍概要
- 著者:片山晃(五月)、小松原 周
- 出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日:2024年1月4日
- ページ数:256ページ
- ISBN-10:4295409219
- ISBN-13:978-4295409212
- サイズ:18.8 x 13 x 1.6 cm
要約|投資家2人の“勝ち方”と“負けない技術”
1.「勝ち」にこだわる投資──片山晃氏の思考
片山氏は、徹底した企業分析をもとに“勝てる株”を狙い撃つスタイル。特に重視しているのは、企業の成長ストーリーと中長期的な業績の変化。また、相場に流されない独立した判断軸を持つことの重要性を繰り返し説いています。
2.「負けない」ことを第一に考える──小松原周氏の思考
一方、小松原氏はファンドマネージャーとして「損をしない」「長く生き残る」ことを最優先とした投資哲学を展開。分散・資金管理・再現性のあるルールといった“守りの技術”が豊富に紹介されています。
3.投資に必要な“3つの力”
両者が共通して強調しているのが、投資に必要なのは「情報収集力」「分析力」「実行力」の3つだということ。どれが欠けても安定した成果にはつながらない──そのリアリティは、実践者ならではの言葉だと感じました。
感想|共感・気づき・行動の変化
読後の率直な感想は、「やっぱりプロは“逆”を考えている」ということ。片山氏の“成長に賭ける思考”と、小松原氏の“リスクを避ける思考”は真逆に見えて、どちらも筋が通っていて腑に落ちました。
特に印象的だったのは、「ルールなき投資は、運任せと変わらない」というメッセージ。自身の投資スタイルを言語化し、記録し、磨き上げる──その重要性を再認識しました。
活用法・メリット|この本から得られる知見
- 成長株を見抜く“視点”と“着眼点”がわかる
- 投資におけるリスク管理の技術が学べる
- 相場に振り回されない“自分軸”が育つ
- 投資スタイルの自己分析・再構築に役立つ
株式投資の奥深さと、戦略的思考の重要性を体感できる、濃密な一冊です。
まとめ|「勝ち方」も「負けない方法」も、どちらも本物
『改訂版 勝つ投資 負けない投資』は、タイプの異なる2人の投資家による対照的でありながら補完的な視点が融合した、極めて実用的な一冊です。
これから投資を始める人にも、既に経験のある方にも、自分の投資スタイルを見直す良いきっかけになるでしょう。