こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回は、道徳教育・人間力育成の分野で実績を重ねてきた三枝理枝子さんによる著書『幸せを感じる人間力の高め方』をご紹介します。
「幸せになりたい」と願う私たちにとって、その鍵は「環境」でも「成功」でもなく、実は“感じる力=人間力”にある——そんな気づきを与えてくれる一冊です。
書籍概要
- 書名:幸せを感じる人間力の高め方
- 著者:三枝 理枝子
- 出版社:モラロジー道徳教育財団
- 発売日:2023年11月20日
- ページ数:192ページ
- ISBN-10:4896392914
- ISBN-13:978-4896392913
要約:『幸せを感じる人間力の高め方』のポイントを4つに整理
1. 「幸せ」は外ではなく、自分の中にある
お金・地位・人間関係……外的要因で幸せを求め続ける限り、私たちは満足できません。
著者は、「“幸せを感じる力”=感性こそが、人生を豊かにする根本的な土台」と説きます。
2. 人間力を高めるには「徳」と「礼」が鍵
本書の根底にあるのは、“徳のある生き方”への回帰です。 特に「ありがとう」を素直に伝える、「当たり前」に感謝できる感性こそが、自分も周囲も幸せにすると述べられています。
礼節・道徳心を持って人と接することが、自らの幸福感にもつながるのです。
3. 幸せを遠ざける「比較・嫉妬・執着」を手放す
他人と比べて落ち込む、自分の思い通りにいかずにイライラする—— そうした「不幸グセ」は、無意識のうちに私たちを苦しめます。
著者は、それらを“捨てる”ではなく“見つめ直す”ことで、人としての器を広げることができると語ります。
4. 毎日の「心の習慣」が、未来を変える
本書の終盤では、日常生活に取り入れられる「人間力アップの実践術」が紹介されます。
- 人の話を最後まで聞く
- 挨拶は自分からする
- 感謝の言葉を口に出す
- 自分の心を整える時間をつくる
これらのシンプルな行動が、人生を少しずつ明るく照らす“心のスイッチ”になるのです。
感想:本当の幸せは「感じる力」から生まれる
この本を読んで、改めて「幸せになること」と「幸せを感じること」は別物だと気づかされました。
「もっと稼がなきゃ」「誰かに認められなきゃ」と無意識に外を追い求めていた自分に、 「まず自分を整えよう」と静かに語りかけてくれるような一冊でした。
忙しい日々の中で“心を整える時間”を忘れていた方にこそ、読んでほしいです。
活用法・読者メリット
- 感謝や礼儀の大切さを改めて実感できる
- 他人と比べず「自分軸」で生きるヒントが得られる
- 親子・職場・地域など、あらゆる人間関係がよくなる
- 心の習慣を変えるだけで“幸せの感度”が上がる
まとめ:「幸せになる」よりも「幸せを感じる」力を育てよう
『幸せを感じる人間力の高め方』は、時代が変わっても揺るがない“人としての在り方”を静かに教えてくれる本です。
何を持っているかより、どう感じられるか。 この視点を持つことで、私たちはもっと自由に、豊かに生きられるのだと確信しました。
人間関係・自分との向き合い方に悩んでいる方、そして“心の軸”を持ちたいすべての方におすすめです。