【要約・感想】「ひとり社長」の賢い節税｜元国税が明かすお金の残し方

導入：「お金を残す仕組み」は自分で作れる

こんにちは、知識で稼ぐ読書部屋へようこそ！ちかどろです！
今回は、ひとり会社を経営する方や、フリーランスで法人化を考えている方におすすめの一冊をご紹介します。
その本がこちら――『「ひとり社長」の賢い節税元国税が教えるお金の残し方』（杉田健吾著）。

節税というと、「お金持ちがするもの」「専門家に任せればいい」と思っていませんか？
本書はその常識を覆し、「自分で理解し、実践する」節税術を元国税の視点からやさしく解説しています。

税金は「払うもの」ではありますが、「払いすぎない工夫」もまた正当な経営判断です。
著者は元国税調査官という経歴を活かし、税務署の視点から「ここまでOK」「ここからNG」を明快に示します。
「経費で落ちる／落ちない」など、曖昧な領域を解きほぐしてくれるのが特徴です。

個人事業ではなく、法人（合同会社など）を設立することで、節税の選択肢は一気に広がります。
報酬と役員報酬、経費と福利厚生費などの線引きを整理し、「どこにどれだけ残すか？」を戦略的に考えることが重要です。

王道の節税策として以下が紹介されます：

これらを「グレーゾーンを避けつつ、白で攻める」という姿勢で実践していくのが本書の方針です。

節税の本質は「バレなければOK」ではなく、「バレても問題ないように設計する」こと。
帳簿のつけ方や証憑の残し方、税務調査で指摘されやすいポイントなど、実務に根ざしたアドバイスが多数収録されています。

読んで最初に思ったのは、「自分の無知が怖かった」です。
法人化して数年経つのに、ここまで節税の工夫をしてこなかったのが悔やまれました。
特に「出張手当の非課税枠」や「法人保険の活用」は、すぐにでも取り入れたい内容でした。

また、「節税＝怪しい・ズルい」という先入観も、本書を通じて払拭されました。
大切なのは、制度の意図を理解し、正しく利用すること。
それが“経営者の責任”でもあるのだと再認識させられました。

節税は「小手先のテクニック」ではなく、「お金を残すための戦略」です。
とくにひとり社長や小規模法人にとっては、税金の知識こそがキャッシュを守る最大の武器になります。

『「ひとり社長」の賢い節税』は、その第一歩として最適な一冊。
ぜひあなたも、読んで・学んで・行動して、お金の残し方を手に入れてください。