こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回は、ビジネス・経営・リーダーシップに携わるすべての人にとって必読の名著、リチャード・P・ルメルト著『良い戦略、悪い戦略』をご紹介します。
戦略という言葉は日常的に使われますが、その中身が曖昧なまま「戦略らしきもの」を語っていないか?
本書はその問いを突きつけ、戦略の本質=問題解決のロジックであることを明快に教えてくれます。
書籍概要
- 書名:良い戦略、悪い戦略(Good Strategy Bad Strategy)
- 著者:リチャード・P・ルメルト
- 翻訳:村井章子
- 出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
- 発売日:2012年6月1日
- ページ数:410ページ
- ISBN:978-4532318093
要約:良い戦略の「3つの核」
1. 診断(Diagnosis)
まず最初に必要なのは、現状を冷静かつ的確に把握すること。
「何が問題なのか」を定義することが、戦略の出発点です。
2. 基本方針(Guiding Policy)
診断に基づき、どの方向に進むのかという「方針」を定めます。
ここで重要なのは、選択と集中。何をやるかではなく、何をやらないかを明確にすることです。
3. 一貫した行動(Coherent Actions)
戦略とは“計画書”ではなく“行動のパターン”です。
方針に沿って、具体的で現実的な行動が組み合わさっていること。これが良い戦略の条件です。
「悪い戦略」とは何か?
著者は、悪い戦略の典型例として次のようなものを挙げています:
- スローガンばかりで中身のない「目標リスト」
- 問題の本質を診断できていない
- 手段と目的が曖昧で矛盾している
- リソースや現実性を無視した願望主義
「戦略=ビジョンを語ること」ではないという点は、目から鱗でした。
読後の感想:戦略=“問題解決の筋道”だと理解できた
本書を読んで、「戦略とは抽象的なものではなく、実行できる問題解決の道筋なのだ」と腑に落ちました。
特に印象的だったのは、「良い戦略は選択である」という言葉。
あれもこれも手を出すのではなく、「勝ち筋を絞る勇気」が重要なのだと痛感しました。
経営や事業戦略に限らず、キャリア設計や個人の目標設定にも応用できる思考法です。
活用法・メリット:「戦略的思考」が必要なすべての場面に
- 起業・新規事業:差別化ではなく「問題の定義と集中」で勝てる戦略を設計
- マネジメント:方針と行動の一貫性を見直す軸になる
- 転職・キャリア設計:「自分は何を捨て、どこに集中するか」の判断に活きる
- 個人ブランディング:選ばれる理由を“戦略的に”設計できる
まとめ:「良い戦略」は誰にでも作れる。大切なのは“筋の通った思考”
『良い戦略、悪い戦略』は、ビジネスパーソンにとって必携の「思考の地図」です。
派手さや流行に惑わされず、「何が問題で、何をするべきか」を徹底的に考える。
それこそが、「良い戦略」を生み出す唯一の方法だと教えてくれる一冊です。
戦略が空回りしていると感じたとき、ぜひ本書を開いてみてください。

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