【書評・感想】『嫌われる勇気』|自由に生きるための“勇気”をくれた本
◆ はじめに:生きづらさの正体は、他人の目だった
「人にどう思われるかが気になる」
「嫌われたくない。でも、自分らしくもありたい」
そんなモヤモヤした“他人軸の人生”に悩む人に刺さるのが、『嫌われる勇気』という一冊です。
アドラー心理学の思想を、哲人と青年の対話形式でやさしく学べるこの本。
読んでいるうちに、自分を縛っていた“思い込み”が少しずつほどけていきました。
◆ この本で心に残ったメッセージ
■ 「すべての悩みは、対人関係の悩みである」
誰かと比較する。期待に応えようとする。認められたいと思う。
その根底にあるのは、「他人からどう見られるか」という意識。
アドラーはこれに対して、「他者の課題に介入するな」と語ります。
つまり、“相手がどう思うか”は自分の課題ではないということ。
■ 「自由とは、嫌われること」
これは本書を象徴する強烈なフレーズです。
すべての人に好かれようとすることは不可能。
誰かに嫌われても、自分の信じる生き方を貫くことこそ、本当の自由なんだと気づかされました。
◆ 感想:心がスッと軽くなった理由
私はこの本を、「他人の期待に応えることが正しい」と思い込んでいたときに読みました。
でも読み進めるうちに、
「自分の人生は、自分で選んでいい」
という当たり前のようで難しい考えに、ようやく納得できた気がします。
すべての悩みを消せるわけではないけれど、
「誰かの課題を背負いすぎてたんだな」と気づけただけで、心が少し自由になれました。
◆ こんな人におすすめ
- 人間関係でいつも疲れてしまう人
- 他人の目が気になって言いたいことが言えない人
- 「いい人」でいなければと頑張っている人
- 自分らしさって何だろう?と感じている人
◆ まとめ:自分の人生を生きるための“勇気”をもらえる本
『嫌われる勇気』は、「嫌われてもいい」と開き直る本ではありません。
むしろ、自分と他人の境界線を引き、“本当の意味での自由と責任”を引き受けることの大切さを教えてくれます。
読み終わった今、私は少しだけ“自分の人生の舵”を取り戻せたような気がしています。