【書評・要約】『バビロンの大富豪』|富を築くための7つの知恵とは?
◆ 『バビロンの大富豪』とは?
本書は古代バビロニアを舞台に、お金の知恵を物語形式で学べる古典的な名著です。
著者はジョージ・S・クレイソン。発行から100年近く経つにも関わらず、今も世界中で読まれ続けています。
読者は物語の登場人物と一緒に、お金の使い方・増やし方・守り方を学んでいきます。
そしてその教えは、現代にもそのまま通じる「不変の原則」ばかりです。
◆ お金持ちになるための黄金の教え【要約】
本書では、富を築くための“7つの知恵”が紹介されています。
1. 収入の一部を貯金せよ(まずは10%を貯める)
「稼ぎが少なくても、必ず一部は自分のために残せ」
→ 支出をすべてに回す人は、いつまでも豊かになれない。
2. 支出をコントロールせよ
欲望には限りがない。
→ 必要な支出と浪費を区別し、無理なく生活を整えることがカギ。
3. 貯めたお金は働かせよ(投資)
貯めたお金は寝かせるのではなく、
働かせて「子どもを産ませるように」殖やすこと。
4. 損を避けるために慎重であれ
うまい話には罠がある。投資には必ず知識と経験が必要。
5. 自分の住まいを持て
住居費を抑えることは、自由を生み出す手段。家賃で消えていくお金は資産にならない。
6. 将来への備えをせよ
老後や予期せぬ災難に備えて、早くから計画を。
7. 自分のスキル・知識に投資せよ
最もリターンが大きい投資は、「自分自身への投資」。
学び続ける人は、チャンスを逃さない。
◆ 読んで感じたこと
- 「貯金しろ」「投資しろ」とはよく言われるけど、“なぜそれが重要か”をここまで腹落ちさせてくれる本は少ない
- 古代の話なのに、現代にもピタリと当てはまるのがすごい
- 地味だけど、「結局これが王道だよな」と納得できる内容
◆ この本はこんな人におすすめ
- 貯金が続かない、いつもお金が足りないと感じる人
- 投資やお金の勉強をこれから始めたい人
- 自己啓発書や金融本に抵抗があるけど、物語形式なら読めそうな人
- 地に足のついた「お金との向き合い方」を学びたい人
◆ まとめ:知識ではなく「習慣」を変える一冊
『バビロンの大富豪』は、お金持ちになるためのテクニック本ではありません。
本当に大事なのは、日々の小さな選択と習慣だということを教えてくれます。
「今の収入では無理」と感じている人ほど、この本は希望になります。
シンプルなルールを、地道に守り続けること。
それが、豊かさの第一歩なのです。
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