「手放す練習」で人生が軽くなる。ミニマリストしぶ流“選択”の極意とは?

書評 感想

書籍概要・要約

本書『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』は、人気ミニマリスト・しぶ氏による「モノ・人間関係・情報・感情」といった人生全般の取捨選択術を解説した一冊です。

著者のしぶ氏は、福岡のワンルームでほぼ全ての物を手放した極限のミニマリスト。そんな彼が本書で提唱するのは、「ただ捨てる」だけの断捨離ではなく、“ムダなものを手放すことで、大切なことに集中できる生き方”です。

以下、特に印象的だったポイントをまとめます:

1. 手放すとは、“決断力”のトレーニング

本書の核心は、「手放す=決断する」ということ。何かを選ぶには、何かを捨てる必要があります。選ぶ力は人生の質に直結するため、何を手放すかの判断基準を明確にすることが重要です。

2. モノより「時間・お金・集中力」の最適化

しぶ氏は、ミニマリズムを「お金・時間・集中力の最適化ツール」として紹介しています。部屋の片付けから始まり、交友関係、SNS、情報など、生活全般にミニマルな視点を応用していくことで、驚くほど心が軽くなると説きます。

3. 「べき思考」を手放す

「○○すべき」「△△しないといけない」といった他人基準の“べき思考”もまた、心を消耗させる大きな要因です。本書では、これを自分基準に切り替え、「本当にやりたいか」「それは自分の価値観か」と問い直す習慣を提案しています。

4. 情報の断捨離

SNSやネット情報は、現代人にとって最大の“目に見えないストレス”源。しぶ氏は、通知オフ・アプリ削除・SNS断ちといった“デジタル・ミニマリズム”を実践しており、情報を減らすことで心の余裕が生まれると語ります。


感想・レビュー:

「手放す」という行為は、単なる片付けではなく“生き方そのもの”の見直しだと痛感させられる一冊でした。特に、感情や思い込みといった“目に見えないもの”の取捨選択にも触れている点が、他のミニマリズム本とは一線を画しています。

また、「モノを減らすことがゴールではない」という姿勢にも共感。しぶ氏の目的は“自分にとって本当に大事なことに集中する”ことであり、そのための手段としてのミニマリズム。だからこそ、ただの断捨離指南ではなく、読後に行動したくなる力があります。

現代社会は“情報・モノ・人間関係”で溢れすぎています。本書は、そんな混沌の中で「自分の軸」を取り戻すためのヒントが満載です。


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