📖書籍概要:
著者のたぱぞう氏は、米国株投資の情報発信を続ける人気ブロガーであり、元公務員という異色の経歴を持ちます。本書『【改訂版】お金が増える 米国株超楽ちん投資術』は、米国株投資初心者向けに、再現性の高い「放置型」長期投資のやり方を解説する一冊です。
改訂版では、2020年以降の市場変化や投資環境の変化をふまえ、インフレ・金利上昇・円安などにも対応できる投資戦略がアップデートされています。
💡主なポイント:
1. 米国株インデックス投資の強さ
S&P500やVTI(全米株式インデックス)など、米国株インデックスに投資するだけで世界経済の成長を享受できるというシンプルなロジックが中心。アメリカは人口増・企業競争力・株主還元意識が強く、長期的な経済成長が期待できる国。
2. 楽ちん投資=「買ってほったらかす」
日々の株価に一喜一憂する必要はない。自動積立で定期的にインデックスETFを購入し、暴落しても売らないというシンプルな運用方針を貫くことが成功のカギ。
3. 配当金再投資と税制
配当を再投資することで複利効果が高まり、長期的には資産の加速度的な増加を実感できる。税制やNISAの活用など、日本在住者が知っておくべきポイントも丁寧に解説。
4. 個別株投資との違い
個別株はリスクも高く、初心者が勝ち続けるのは困難。インデックス投資の方が圧倒的に効率的で、精神的にも安定する。
5. 生活と投資のバランス
投資は「人生の目的」ではなく「手段」。投資に時間を奪われすぎず、自由な時間や心の余裕を確保しつつ、お金を育てていこうという哲学が根底にある。
✍️読後の感想:
この本を読んで感じたのは、「ズボラこそ最強」という逆説的な真実です。投資というと、チャート分析や銘柄選定に時間をかけるイメージがありますが、たぱぞう氏はそれを完全否定。むしろ、知識よりも「行動を続ける仕組み」が大事というメッセージが響きました。
また、2020年代以降の変化(コロナ・金利上昇・円安)を前提にした改訂がされている点も非常にありがたく、最新の現実に即した投資判断が可能になります。
投資に対する心理的ハードルが下がり、「これなら自分にもできる」と背中を押してくれる一冊でした。
✅こんな人におすすめ:
- 投資を始めたいが、時間や知識がない人
- 個別株で失敗した経験がある人
- 資産形成を自動化したい会社員・子育て世代
- 米国株の魅力をシンプルに理解したい人