「もっと合理的に考えられたら…」
そんな願いに応えてくれるのが、ロルフ・ドベリ著『Think Clearly』。この本は、現代を生きる私たちの“思考の迷子”を正し、クリアに考えるための52の具体的なアドバイスが詰まった思考改善のバイブルです。
📘書籍概要
ロルフ・ドベリはスイス出身の作家であり、ビジネスパーソンでもあります。本書では、彼が世界中の心理学・行動経済学・哲学などから得た知識を元に、「どうすれば“余計な思考”を捨ててクリアに物事を判断できるか」というテーマで52のエッセイを展開しています。
章ごとに完結しているため、どこから読んでもOK。読んだその日から「考え方のクセ」が変わる実感が得られます。
🔍印象に残ったポイント
①「行動することで得られる情報は、思考よりも価値がある」
私たちは「もっとよく考えてから」と言いがちですが、実際は動いた方が早く正解にたどり着けることも多い。情報収集に時間をかけすぎず、まずやってみる勇気が大切だと気づかされました。
②「比較思考は人生を不幸にする」
他人と比べて「自分はダメだ」と感じてしまうのは、多くの場合“錯覚”です。ドベリは、比較をやめることがクリアな思考への第一歩だと説いています。SNS時代において、この言葉は特に刺さります。
③「“後悔”という思考のムダ」
人間は過去の選択に後悔しがちですが、それを引きずることは今の判断を狂わせます。未来のためには、今どうすべきかを考える。後悔は捨て、今をクリアに生きる姿勢が大切だと実感しました。
🤔感想:読み終えたあと、思考が静かになった
本書を読んで一番感じたのは、頭の中の「思考ノイズ」が減ったということ。
「考える力」ではなく、「考えない力」にも価値がある。
判断力が問われる場面で、余計な感情や情報に流されず、冷静に意思決定ができる自分に近づけた気がします。
📌こんな人におすすめ
- SNSやニュースで疲れてしまっている人
- 自分の選択に自信が持てない人
- ロジカルシンキングに興味がある人
- 行動経済学や心理学に関心がある人
💡学びのまとめ(3行で)
- 比較・後悔・過剰思考は、クリアな判断を邪魔する
- 思考のクセに気づけば、人生の質は変わる
- 「よく考える」より「正しく捨てる」が大切