こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回は、チームで働くすべての人におすすめしたい一冊—— 岩井俊憲さん著『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』をご紹介します。
「どうしてあの人と噛み合わないの?」「自分だけ頑張ってる気がする…」そんな悩みを解決するヒントが、アドラー心理学をベースにわかりやすく語られています。
書籍概要
- 書名:みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと
- 著者:岩井 俊憲
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2022年8月26日
- ページ数:224ページ
- ISBN-10:4799328964
- ISBN-13:978-4799328965
要約:『みんな違う』から始めるチームづくりの3原則
1. 「違い」を認め、前提から変える
チームがうまくいかないとき、多くの人が「自分が正しい」と思いがち。 しかし著者は、「人はみんな違う」ことを“前提”として持つことが、チーム作りの第一歩だと説きます。
相手を「変えようとする」のではなく、「違うままで認める」ことが信頼の土台になります。
2. 課題の分離で“余計なストレス”を手放す
アドラー心理学でよく知られる「課題の分離」は、本書でも重要なキーワード。 他人の課題に踏み込まず、自分の課題だけに集中することで、人間関係が劇的にラクになります。
「相手がどう思うか」は相手の課題。「自分がどう行動するか」だけにフォーカスすることが、健全なチームの鍵です。
3. 勇気づけのマネジメントが信頼を育む
本書では、アドラー心理学における「勇気づけ」の視点が重視されます。
- 相手の努力や姿勢を認める
- できたことより「取り組んだこと」に注目する
- 言葉ではなく“態度”で伝える信頼
これらの関わり方が、「承認」ではなく「共感」を生む関係性を作っていきます。
感想:違いは“壁”ではなく“力”になる
読んでいて何度も「そうだったのか…」と腑に落ちる瞬間がありました。
特に印象に残ったのは、「わかってくれない」ではなく「わかろうとしていなかった」ことに気づかされた点。 職場でもプライベートでも、「相手は違う」ことを前提に接するだけで、心がふっと軽くなります。
また、“嫌な人”を変えるのではなく、自分の対応を変えることで結果が変わる—— アドラー心理学ならではのシンプルで実践的な考え方に救われました。
活用法・読者メリット
- 職場・プロジェクトチームでの関係性改善に役立つ
- マネジメント・リーダー職の“人を動かす力”が身につく
- アドラー心理学をチーム運営に活かせる実例が豊富
- 「言いにくいことを伝える」「違う意見を尊重する」ための具体策が学べる
まとめ:「違い」を認め合うチームが最強になる
『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』は、ただのチームビルディング本ではありません。
アドラー心理学をベースに、「違いを超えて信頼し合う関係」をどう築くかを、丁寧に教えてくれる一冊です。
これからの多様化社会で、「人間関係のストレスなく仕事がしたい」と思っているすべての人におすすめします。