こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回は「他人より、自分との関係を見直す」ことの大切さに気づかせてくれる一冊、『自分に嫌われない生き方』(谷口たかひさ 著)をご紹介します。
著者は環境活動家・講演家として国内外で活動する一方、過去には壮絶ないじめ・虐待・家庭崩壊を経験した人物。その人生から導き出された“自分を責めない生き方”の知恵が、本書には凝縮されています。
書籍概要
- 書名:自分に嫌われない生き方
- 著者:谷口たかひさ
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2024年10月29日
- ページ数:320ページ
- ISBN-10:4046071680
- ISBN-13:978-4046071682
要約:『自分に嫌われない生き方』の核心ポイント4選
1. 自分を一番苦しめているのは「自分自身」
他人の評価やSNSの反応に振り回され、自分を責めていませんか? 著者は「自分を否定し続ける限り、どれだけ他人に好かれても満たされない」と語ります。
まず必要なのは「自分の味方になること」。その第一歩が「自分に嫌われない生き方」なのです。
2. 過去を責めない。傷ついた自分を肯定する
著者自身のいじめ・DV・うつ・自殺未遂の経験が語られるパートでは、胸が苦しくなるような描写も多くあります。
しかしそれらを「黒歴史」として封印するのではなく、「ここまでよく生きてきたね」と自分を認める姿勢が、大きな癒しとなっています。
3. 他人に“好かれること”より、“嫌われても平気な自分”を育てる
本書は「他人にどう思われるか」ではなく、「自分にどう評価されるか」に重きを置いています。
そのためには、「ちゃんとできてない自分」をも責めずに受け入れるセルフコンパッション(自己への思いやり)が大切だと説かれます。
4. 自分の“感情”を取り戻すワークも収録
巻末では、実践できる思考の書き換えワークも掲載。 読んで終わりではなく、日々の生活に落とし込めるよう工夫されています。
感想:「弱いままでも大丈夫」と言ってくれた本
自己啓発書にありがちな「頑張れ」「もっと上を目指せ」ではなく、 この本は“今つらい人”に寄り添い、「それでもいいんだよ」と優しく語りかけてくれます。
読んだあとは、心がふっと軽くなり、自分を少し許せるようになりました。
「自分が一番の味方でいてあげる」 その大切さを実感できる、現代の心の救急箱のような一冊です。
活用法・読者メリット
- 他人の評価に疲れた人が「自分軸」を取り戻せる
- 自己否定がクセになっている人の思考習慣をリセットできる
- 感情のセルフケアを始めるきっかけになる
- 「がんばれない自分」を肯定するヒントがもらえる
まとめ:自分の味方になれる人が、人生を変えていく
『自分に嫌われない生き方』は、「変わらなきゃいけない」と焦っていた人にこそ読んでほしい本です。
自己肯定感を高めたい人、過去の自分に向き合いたい人、人間関係に疲れた人…… すべての“がんばりすぎてしまう人”に贈りたい1冊です。