『新・貧乏はお金持ち』要約・感想|FIRE時代の「雇われない生き方」とは?
こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!
今回ご紹介するのは、ベストセラー作家・橘玲氏による最新作『新・貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する』です。
「貧乏=お金がない」ではなく、「お金に縛られずに自由に生きることこそが豊かさ」と語る本書は、FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指す方にも強く響く一冊です。
書籍情報
- 書籍名:新・貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
- 著者:橘玲(たちばな あきら)
- 出版社:プレジデント社
- 発売日:2025年3月31日
- ページ数:352ページ
- ISBN:978-4833440745
1. 要約|本書のエッセンス4選
① 資本主義の本質は「格差の拡大」である
本書はまず、現代社会の構造的問題を明快に示します。資本主義は自由を保障する一方で、格差を必然的に拡大させる仕組みであると指摘。努力や才能よりも「資産の有無」が人生を左右する現実を突きつけます。
② 雇われるリスク=自由を売り渡す構造
著者は、「会社に雇われる=時間と自由の切り売り」と断言します。雇われないことで、初めて自分の人生を主体的に生きられるのです。
これはFIREの「自由な時間を得るために、先に経済的基盤を築く」考え方にも直結します。
③ 「貧乏」でも自由は手に入る
お金がなくても、会社にしがみつく人生より、自分の価値観に従って生きるほうが幸福度が高い。そのためには、消費や見栄からの脱却=ミニマリズム的思考も重要です。
まさにFIREに向けた「生活コストの最適化」の考え方そのもの。
④ 「自分経済圏」を築く時代
これからの時代は、「会社に属さず、自分で稼ぐ力」を持つことが最大の武器です。副業・フリーランス・クリエイター・投資…いかにして自分の“経済圏”を構築するかが問われます。
FIRE後の「セミリタイア×好きなことで収入を得る」ライフスタイルと深くリンクします。
2. 読後の感想|“普通”をやめたくなる一冊
私は本書を読み、「“会社に縛られない自由”は、FIRE達成後だけでなく、プロセスそのものにこそ意味がある」と実感しました。
収入が下がっても、住む場所や時間が自由になるだけで、人生の幸福度はこんなに変わるのか…と。
“働き方の正解”が崩れた今、「不安定だが自由」な選択肢を持つことこそが生き残る術だと感じました。
3. 活用法・メリット|FIREとの関係性とは?
- 「FIRE=完全リタイア」ではなく、「雇われずに自由に働く」生き方を明確に描いてくれる
- 生活コストを最小限に抑え、自己裁量の大きい働き方を設計するヒントが得られる
- FIRE後の「再び会社に戻りたくなる不安」を打ち消す“生きる軸”を与えてくれる
これからFIREを目指す方にも、FIRE後の生活に悩む方にも、指針となる一冊です。
4. まとめ|“貧乏”はマイナスではない
『新・貧乏はお金持ち』は、現代の格差社会を正面から見つめ、「雇われない自由」こそが本当の豊かさだと説きます。
「会社を辞めたら貧乏になる」ではなく、「自由になるために、会社を辞める」という逆転の発想。これはFIREに通じる考え方です。
経済的不安を感じながらも、「もっと自分らしく生きたい」と思っているあなたにこそ、本書を手に取っていただきたいと思います。