『50代にしておくべき100のリスト 令和版』要約・感想・レビュー|人生後半を豊かにする習慣と思考法
はじめに:知識で稼ぐ読書部屋より
こんにちは、「知識で稼ぐ読書部屋」ちかどろです!今回は人生の後半戦をどう生きるか悩んでいる方、または50代を迎えるすべての方に読んでいただきたい本をご紹介します。
その名も、『50代にしておくべき100のリスト 令和版』。著者の榊原節子さんが、実体験と人生相談の中からまとめあげた“50代の黄金の行動指針”が詰まった一冊です。
書籍情報
- 書名:50代にしておくべき100のリスト 令和版
- 著者:榊原 節子
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2020年1月26日
- ページ数:351ページ
- ISBN-10:4799325523
- ISBN-13:978-4799325520
要約:100のリストで整う、人生の「軸」と「余白」
1.人生の棚卸しと未来設計
本書ではまず、50代は“人生の折り返し”ではなく“新しい人生のスタート地点”と位置づけられています。そのうえで、過去の自分と向き合い、今後の生き方を設計し直す重要性が説かれています。
2.心・体・人間関係・お金を見直す100の視点
リストは「人間関係」「健康」「お金」「人生の意味」など多岐にわたり、実践的かつシンプルな問いや行動で構成されています。たとえば、
- 「親の介護について話し合ったか」
- 「今の仕事をやめたら何をしたいか」
- 「自分の体を褒めたことがあるか」
など、日々の小さな習慣を変えるだけで、人生の質が上がるヒントが詰まっています。
3.50代からこそ必要な「自分軸」
子育てや仕事で忙しく、自分のことを後回しにしてきた人こそ、50代で「自分自身に戻る時間」を持つことが重要だと説かれています。他人ではなく、自分の幸せを中心に人生をデザインする。それが、第二の人生の豊かさを左右します。
4.「終活」ではなく「今活」へ
本書がユニークなのは、老後の不安をあおるような“終活”ではなく、「今をどう充実させるか」に焦点を当てている点。未来への備えも大切ですが、日常の小さな選択を丁寧に積み重ねることで、不安よりも希望が持てるようになります。
読後の感想:50代が「リスタート」の年代に見えてきた
本書を読んで感じたのは、50代は「終わり」ではなく「可能性の年代」だということです。特に心に残ったのは「50代は“自分”という名の企業の社長に就任する年齢」という表現。誰の人生でもなく、自分の価値観で舵を取る覚悟が求められるのだと気づきました。
また、100のリストという形式は読みやすく、毎朝1つずつ読み返す習慣をつけるだけでも、自己対話が深まりました。まさに、「50代の羅針盤」のような一冊です。
活用法・メリット:今後の人生をよりよくするための“問い”として
- 毎朝1リスト読む:1日1テーマ、自分と向き合う時間をつくれる
- 夫婦や家族で共有:人生観を話し合うきっかけに
- 手帳や日記に引用:気づきや行動指針として使える
気づかぬうちに「50代の不安」に押しつぶされそうな方こそ、このリストで視点を変えることができます。
まとめ:50代は人生を“整え直す”チャンス
『50代にしておくべき100のリスト 令和版』は、50代という「人生の変曲点」をどう捉えるかを教えてくれる指南書です。単なるTODO本ではなく、“どう生きたいか”を見つめ直すための人生設計ツールとも言えるでしょう。
「まだ何かを始めたい」「このままでいいのか不安」そんな想いがある人にとって、この本は背中を押してくれる一冊になるはずです。